白状します。
「運営管理で77点を取れたのは奇跡」と書きましたが、嘘です。
大変申し訳ございません。
私は7科目の中で運営管理が1番苦手です。
現場のイメージが湧かない。抽象的で覚えにくい単語も多い。さらにおもしろくないという理由でモチベも低く、深堀った学習もせず。
最後まで自信がないまま本番に臨みました。
しかし、蓋を開けてみれば、最易化した経営法務の次に高得点が取れていました。
なぜ苦手だったのに高得点が取れたのか。
結論:推測力が高かったから
推測力は、収集した情報を組み合わせて結論を導き出す能力です。
私はこの能力が悪くはないと自負しています。
そして、中小企業診断士1次試験に限らず、ありとあらゆる選択問題でこのスキルが使えます。
なぜ推測で点が取れるか
中小企業診断士1次試験では、絶対に分からない問題が出ます。どんなに知識を増やしてもすべてをカバーすることはほぼ不可能です。そして、分からない問題は当然勘で解きます。
推測力を高めれば、この勘が当たる確率を上げることができます。
運営管理77点の内訳
自信があった問題:41点分
自信がなく推測で解いた問題:36点分
終了直後の手ごたえは50点でした。
自信があって間違えていた問題が7点分あったので、手ごたえ的には当たっていますね。
約半分の点数を推測でゲットしました。
推測で問題を解いた例
ひとつ例を挙げてみます。
令和4年度 運営管理 第9問
TOC(制約理論)における、ボトルネック工程やドラム、バッファ、ロープに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア ドラムは、一定で安定した生産活動を目指すために、製造プロセスの各工程において、一定のリズムに合わせて生産を進める役割を果たしている。
イ バッファとは、設備故障や作業遅延など生産活動における不確実性に対する余裕分を含めたリードタイムのことである。
ウ ボトルネック工程とは、工場全体の生産速度に決定的に影響する工程のことである。
エ ロープは、ボトルネック工程の前後に隣り合う2つの工程間で生産指示や運搬指示を伝える役割を果たしている。
私はTOC(制約理論)という単語すら初めて見ました。過去問でも恐らくなかったかと思います。
~以下推測~
「制約」理論だから、ドラムやらバッファやらで生産が何かしら制約されているんだろうな。
ウの「ボトルネック工程」の内容は合ってるな。これは知ってる。ボトルネックで生産は制約されるよな。
イの「バッファ」は「余裕」って意味で普段使うから、これも合ってるだろうな。余裕は制約にも関係がありあそう。
アの「ドラム」…リズムに合わせて生産。なんか合ってそう。「一定で安定した生産活動を目指す」っていう目的もそれっぽい。そのための制約かな。
エの「ロープ」…ボトルネック工程の前後に隣り合う2つの工程間で指示を伝える?繋ぐイメージはロープっぽいけど…。ボトルネックを飛び越えて?なんのためだろう?それが制約になる?この説明で制約は関係なさそうな…。よく分からんけど、ドラムの方が合ってそう。
ということで、エの「ロープ」の説明が間違っていると解答し、正解でした。
勘と言えば勘ですが、結論に至るまでにいろいろ考えています。
ちなみに「ロープ」の正しい説明は
「先頭工程が制約条件工程から離れ過ぎないようにするための時間的制約」
だそうです。
知らんがな。そんなん初めて聞いた。
推測力を高めるためには
①最低限の知識を身につける
推測するための材料を集めます。
先ほどの例でいえば、
「バッファ」のような一般常識、
「ボトルネック」のような各科目の基本知識
は身につけると良いと思います。
②論理的に考える
身に付けた知識と問題文・選択肢にあるヒント利用して、論理的に考えて問題を解きます。
具体的には、ある選択肢を正しいと仮定して、矛盾や引っ掛かりを探すことが基本となります。
先ほどの例でいえば、「ロープ」の説明が正しいと仮定します。
そして、
「ボトルネックを超えて繋ぐ意味が分からない」
「この説明は制約とならなそう」
という引っ掛かりがありました。
また、演繹的に考えていくと答えまで辿り着けることもあります。
演繹的な考え方の例:
AならB、BならC、よってAならばC
③難しい問題で練習する
「こんなの一生出ないだろ」というような
難易度の高い初見の問題。
過去問完全マスターでいえば
Cランクの問題。
こういった問題をさらっと流して答えを見ず、推測で解くようにすると良いと思います。
注意点
本番では時間を使いすぎないように注意です。軽く考えて答えを出し、余った時間でじっくり解くことをおすすめします。解ける問題を解かなくては意味ありませんので!
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