中小企業診断士試験に関連する資格はいくつかありますが、今回は1次試験の科目、財務・会計に関係する「日商簿記を取るべきか否か?」に対しての意見を書こうと思います。
結論:余裕があるなら簿記2級を取るべし
…というのが私の意見です。
簿記3級ではなく簿記2級です。
特に、知識ゼロから独学やスタディングで挑む場合は、簿記のテキストで勉強して資格を取得してしまった方がいいと思います。
なぜ簿記2級を取得した方が良いか?
理由です。
会計の勉強が超スムーズ
簿記2級持っていると、中小企業診断士1次試験7科目の内、初学者が苦労する科目財務・会計のうち、会計の勉強がとってもスムーズです。
キャッシュフローだけは範囲外なので追加で勉強する必要がありますが、他はほぼ必要ありません。
R4年度試験では会計に関する細かい知識問題もそこそこ問われたので、簿記を勉強して損はないと思います。
簿記2級を持っているからといって対応しきれたわけではありませんが、推測の材料にはなりました。
資産価値が高い
転職サイトに簿記2級を登録しておくと、未経験・経理ポジションでスカウトが来ることがあります。
また、ポジションのWANT要件に含まれていることもあります。
簿記2級を持っていれば人生何があっても無職は回避できると思います。
個人的に、簿記2級は最もコスパが良い資格だと感じています。
数年前より取得しやすい
テストセンターでの受験が可能となり、かなり難易度が下がったと思います。
私が簿記2級を取得したのはWEBテストが開始されて割とすぐのときでしたが、筆記の過去問と比較して本番のWEBテストがあまりにも難易度が低く拍子抜けしました。
また、落ちてもいつでも何度でもチャレンジできるので、取得しやすさは各段に上がったと思います。
テストセンターで受けたからといって資格の価値が下がるなんてこともないので、受験はWEB一択ですね。
簿記3級ではだめ?
多少のプラスにはなると思いますが、簿記3級は工業簿記が対象外なので、診断士試験との被りが少なめです。
どうせ取るなら2級でいきましょう!
※ちなみに私は簿記3級は未受験です。
2次試験には関係ない?
残念ながら、簿記2級では2次試験の事例Ⅳ対策にはあまり有効ではないです。
事例Ⅳの基本問題の財務分析は範囲外ですし、最強の敵・NPVは簿記1級の範囲だそうです。
CVP分析の変動費・固定費の考え方などちょこちょこ関連するものもありますが、特に大きなアドバンテージにはならないと思います。
n=1ではありますが、私自身、簿記2級は得点率9割で合格しましたが、R4年度の二次試験は事例Ⅳ43点で落ちました。
簿記1級については、診断士試験のためにチャレンジするのにはかなり重いと思うので、個人的にはおすすめしません。
簿記2級、ぜひ取ってみてください
取って損はないと思います。
余裕の有無・期間は人によって異なると思いますが、1次試験までに1年以上時間がある方は間違いなく取得をオススメします。
▼勉強方法の参考についてはこちら
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