ようやくR4試験の振り返りをはじめました。事例Ⅲの得点は51点でした。
敗因分析をしました
師と一緒にTwitter上の高得点・低得点答案を集めて分析しました。やり方は以下の通りです。
二次試験はキーワード採点であるという前提のもと、高得点者・低得点者が使っているキーワードを抽出するとともに、それぞれの特徴や共通点を探しました。
さらに、満点回答に沿って自分が書けなかったキーワードを抽出し、なぜ書けなかったか?という原因と、どうすれば書けるようになるか?という対策を考えました。
満点回答は©師なので載せられませんが、恐らくふぞろい16の満点回答に近しいものだと思われます。
令和5年度試験に向けての対策
各設問ごとに振り返った結果、合格点に達することができなった原因をとっぱらうための対策です。
事例Ⅲ回答テクニックの情報収集をする
・設問1で課題を提示して各設問で回収
・設問1-最終問題の関連
などですね。
Twitterなどで目には入っていましたが情報が多すぎてスルーしていました。
DRINKなどの定番テクニックを素直に使うことも意識したいと思います。
基本知識や定番パターンを暗記する
まずは1次の知識を復習したいと思います。各ワードのメリット・デメリットは暗記します。
その他
・施策(高付加価値化)ー効果(収益性改善)
・変化(小ロット)ー問題点(段取り増加)ー解決策(外段取り化)
といった定番のパターンを洗い出してこれも暗記します。
設問の意図を正しく捉える練習をする
5問中3問、設問の解釈ミスをしていました。
敢えて記載されている文に注目し、設問の意図を汲み取る練習をします。
回答方法を変える
・全体を踏まえて各設問の方向性を決める
切り分けミスが致命的な敗因でした。与件から問題点を抽出し、対応策を書くことはできていましたが、書くべき設問をことごとくミスっていました。
事例Ⅲについては与件から問題点を洗い出したのち、どの設問で何について言及するかを決めてから各設問の回答を組み立てようと思います。
・与件の生産プロセスの理解
与件をさーっと読むだけではどのような流れで生産をしているかが理解できませんでした。令和4年度はご丁寧にプロセス図が掲載されていたのに、まったく参考にしていませんでした。
図があるならそれを見ながら理解し、どのプロセスでどんな問題点があるかを整理したいと思います。
なければ自分でプロセス図を書きます。
・回答の書き方を変える
多面的にキーワードを盛り込めるように回答の書き方を変えます。
「(結論)、具体的には~。」
「以上により、(結論)。」
といった書き方が好みだったのですが、これをやめます。
綺麗な文を書くことは意識せず、とにかくキーワードを詰め込みまくります。
参考
各設問ごとの原因・対策です。
第1問
<原因>
・設問を勘違いした
設問の「外部環境の変化」を「コロナ」だけだと捉えてしまった。なぜそう捉えてしまったかはわからない。(脳が疲れていた?)
・事例Ⅲの出題パターンを把握していなかった
1問目で課題を提示して、2~4問目で深堀、1-5問目の繋がりといった事例Ⅲのコツ的情報を取り入れていなかった(目に入ったこともあったがスルーしていた。
<対策>
・設問で聞かれていることを正しく素直に捉える練習をする
・事例Ⅲの解き方のコツを洗い出す
第2問
<原因>
・金型製作期間を短縮が書けなかった
新規引き合い=金型製作(量産工程は含まれない)ということが分からなかった。与件文から生産の流れを理解できなかった(与えられたプロセス図もなぜか見なかった)。
・標準化・若手育成を別の設問で使ってしまった
↑により「金型製作」を課題として挙げられなかったため。金型製作が課題と分かれば、標準化・若手育成は導き出せたと思う。
・混乱をなくすを別設問で使ってしまった
「設計期間の短縮」を課題として挙げられたのに、問題になっている「混乱」を拾い上げることができなかった。各工程の問題点を整理できていなかった。
・余分なことを書いた(プレス加工)
新規引き合い=金型製作(量産工程は含まれない)ということが分からなかった。
・余分なことを書いた(以上により~設問の繰り返し)
書いても良いが、書かなくても良かった(他に書くべきことを盛り込んで、余るなら書く)。
・課題は端的に述べる
「仕様確認フロー改善による」のようなことは対応策に書くべき。
<対策>
・生産の流れはフロー図を書く等で理解する
プロセス図が示されているならちゃんと見て理解する。各工程で問題点・対応策を洗い出す。
・設問で聞かれていることを正しく素直に捉える練習をする
「新規引き合い」とわざわざ書いてある意図を汲み取る。
第3問
<原因>
・外段取り化を別設問で使ってしまった
「小ロット化→段取りが増える」という発想ができなかった。
・計画の全社化・短サイクル化を別設問で使ってしまった
設問の意図の汲み取りミス。小ロット対応だけについて言及するのだと思ってしまった。
・確定受注量に応じたロットサイズが書けなかった
過去問でも書いた記憶がないので書けなかったのは当然。重要な対応策として認識していなかった。
・余分なことを書いた(多品種少量体制)
小ロット→多品種少量 というロジックが今普通に考えると不明。何を書くべきか悩んだ記憶がある。「多品種少量なら小ロットになるよな~」と逆から考えてしまったと思われる。
・余分なことを書いた(育成)
多品種少量→多能工→育成というロジックだったが、そもそも多品種少量が間違えていた。
・「○○であること。具体的には~」という書き方で多面的さを欠いた
<対策>
・変化(小ロット)ー問題点(段取り増加・在庫増加等)ー解決策(段取り時間短縮・計画の短サイクル化)の定石パターンを洗い出して暗記する。
・設問で聞かれていることを正しく素直に捉える練習をする。
・「確定受注量に応じたロットサイズ」など、定番の対応策を洗い出して暗記する。
・「○○であること。具体的には~」という書き方はリスキーなのでやめる。
第4問
<原因>
・「生産統制」というワードひとまとめにしてしまったが、進捗・余力など分解してキーワードを盛り込むべきだった
・DB化・リアルタイム・マニュアル化・研修などが書けなかった
素直にDRINKで書けば良かった。他の設問で書くべきものを盛り込んでしまった。
・短納期化が書けなかった
「生産業務のスピードアップ→短納期化」というワードが連想できなかった。
<対策>
・設問で聞かれていることを正しく素直に捉える練習をする。
・事例Ⅲの解き方のコツを洗い出して練習。
第5問
<原因>
・経営リスク分散・売上拡大が書けなかった
設問1で課題提示、設問5で解決という繋がりが分かっていなかった。かつ、他の事例で利用していたため?か分からないが、ここで書くという発想に至らなかった。
・収益性の改善が書けなかった
高付加価値化・高価格商品販売→収益性改善が連想できなかった。
・新製品開発を別の設問で使ってしまった
設問1で勘違いをしたため設問5に盛り込めなかった。
・余分なことを書いた(在庫削減)
戦略で在庫削減は適切ではなかったが、他の設問で使っていないから使おうと思ったのだと思う。
・余分なことを書いた(競争優位性)
高付加価値化・差別化・競争優位性と詳しく書きすぎた(多面的さを欠いた)。
<対策>
・事例Ⅲの解き方のコツを洗い出して練習
・施策ー効果の定番パターンは暗記する
・似たワードを並べないようにする(多面的に)
・最初に全設問の回答の方向性を決める
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